12月の合同カンファレンスの報告

【文責】大田剛広、酒井智久【所属】腫瘍班

2016年12月15日、研究棟1号館地下1階会議室において、名古屋大学整形外科合同カンファレンスが開催されました。今回はあさひ病院が担当されました。

1. 「施設紹介」  前田 健博 先生

医療法人三仁会の3施設(あさひ病院、春日井整形外科、師勝整形外科)について紹介が行われた。3施設の外来診療件数や手術件数、地域医療への取り組みや今後の展望などが報告された。

2 .「反復性肩関節前方不安定症におけるHAGL損傷の診断と治療」 伊藤 岳史 先生

肩関節前方不安定症の原因の1つである肩甲上腕靱帯上腕骨側剥離損傷(HAGL損傷)について、診断・手術・合併症予防の要点が紹介された。

3 .「高齢者に対する運動器機能向上プログラムは効果があるのか?」 猪田 邦雄 先生

要介護者の増加抑制に有用と考えられる介護予防高齢者施策が紹介された。春日井市における実際の取組みでは、運動器機能や生活機能、閉じこもりやうつ症状などが改善していた。後期高齢者は要支援や要介護に移行する割合が高いため、支援・介護事業との連携が重要と報告された。

ショートレクチャー 「人工股関節の基本的なレントゲン評価」 股関節班 大澤 郁介 先生

人工股関節後の定期X-pにおけるチェックポイントについてレクチャーが行われた。臼蓋側を含めたゆるみの所見を見逃さないことが重要である。セメントレスステムにおいては、応力遮断による骨萎縮が問題となるため注意を要する。長期経過症例に起こる磨耗は骨融解と関連しており、疑わしい場合にはCTによる評価が有用である。

症例検討1. 名古屋掖済会病院 加納先生

69歳女性。非定型骨折が疑われる右大腿骨転子下骨折に対し髄内釘固定を行ったが、術後5週で同側大腿骨頸部骨折を生じ、骨幹部の骨透亮像も疑われた。現状の病態評価及び今後の治療方針について検討がなされた。

症例検討2. あさひ病院 筒井先生

76歳女性。右肩関節の疼痛と可動域制限が持続している。画像所見として肩峰や烏口突起の著明な萎縮と腱板断裂を伴う著しい関節内血腫を認めた。今後の治療方針につき議論が交わされた。