2月の合同カンファレンスの報告

【文責】大倉俊昭、大澤郁介【所属】股関節班

2017年2月16日、研究棟1号館地下1階会議室において、名古屋大学整形外科合同カンファレンスが開催されました。今回は三菱名古屋病院が担当されました。

1.「膝関節後方鏡視の先駆者、渡辺正毅賞を受賞したDr.Ahnを訪ねて」 高橋成夫 先生

後方からの関節鏡視の先駆者、韓国のDr.Ahnが所属する病院見学の体験談と韓国の医療事情について講演された。難易度の高い後方鏡視においては様々な工夫を行うことで従来の方法では獲得できない視野が確保できる。

2.「膝半月板断裂の治療について ―縫合法のいろいろ―」 中島基成 先生

半月板断裂には様々な断裂様式があり、その種類や断裂部位に応じた修復方法が存在する。過去の報告では半月板切除よりも縫合の方が治療成績は優れており、特に若年患者では可能な限り縫合を試みることが望ましい。

3.「開大型高位脛骨骨切り術の経験とこだわり」 山本隆一郎 先生

人工骨とLocking plateを併用した最新のOpen wedge osteotomyの手術方法について講演された。この方法は従来法と比較し良好な成績が期待できると考えられる。

4.「上腕二頭筋長頭腱損傷の病態について」 黒河内和俊 先生

腱板損傷全体の約半数に上腕二頭筋長頭腱損傷を合併する。特に肩甲下筋腱損傷との合併が多く、両損傷の重症度に相関を認めた。解剖学的な特徴を考慮すると、上腕二頭筋長頭腱損傷は肩甲下筋腱損傷に続発すると考えられる。

One point lesson:「名大病院におけるNF1ネットワークの設立」 腫瘍班 生田国大 先生

NF1=フォン・レックリングハウゼン病は単一の診療科ではなく、関連する診療科すべての体系的な診察が必要となる。そこで名大が中心となりNF1ネットワークを設立した。本システムにより体系的なNF1の治療が可能となり今後の進展が期待される。

2月の合同カンファレンスの報告