5月の合同カンファレンスの報告

【文責】川村佑介、坂口健史【所属】膝肩班

2017年5月11日、研究棟1号館地下1階会議室において、名古屋大学整形外科合同カンファレンスが開催されました。今回は渥美病院が担当されました。

1.「背部弾性線維腫について」 市川 恒信 先生

MRI等の画像からは腫瘍が分かりづらいのが特徴であり、体勢によっては肩甲骨の下部に隠れてしまう。日本では1981年に沖縄から200例以上の報告があったが、本州からは数例から数十例の報告が散見されるのみである。

2.「筋マッサージによる肩関節脱臼整復法の有用性」 玉腰 国大 先生

Cunninghamらが2003年に報告した肩関節前方脱臼に対する整復法である。上腕二頭筋、三角筋、僧帽筋のマッサージによって筋緊張がほぐれると脱臼は自然に整復される。疼痛が少なく安全な整復法である。

3.「当院における下肢切断の検討」 佐藤 良 先生

渥美病院における下肢切断症例が報告された。原因疾患はDMやASOが多く、義足を作製できた症例は少ない。合併症として創感染の頻度が高く切断後1年や5年の生存率は低いとの報告があり、全身状態を考慮して治療方針を決定する必要がある。

One point lesson「腱板の基礎知識」 膝肩班 大野 洋平 先生

腱板は前方から肩甲下筋・棘上筋・棘下筋・小円筋の4つの筋で構成され、肩関節の動的スタビライザーとして機能している。これによりBurkhartの提唱するforce coupleが保たれている。腱板断裂は一般的に小断裂では疼痛の訴えが強く、大断裂では疼痛よりも筋力低下の訴えが強い。また高齢者では無症候性の断裂が多い。

症例検討「踵骨隆起裂離骨折の3例」 渥美病院 松家 啓司 先生

比較的まれな踵骨隆起骨折の3例が提示された。

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