10月の合同カンファレンスの報告

【文責】大澤郁介、大倉俊昭【所属】股関節班

2017年10月19日、研究棟1号館地下1階会議室において、名古屋大学整形外科合同カンファレンスが開催されました。稲沢市民病院、犬山中央病院が担当されました。

演題1「犬山中央病院について 赴任して20年を振り返って」杉村 恒人 先生

現在、整形外科医の常勤は3名であるが、外傷から変形性関節症まで多岐にわたる手術を行っている。また様々な創意工夫を凝らしながら日々の診療に当たっている。

演題2「整形外科領域における漢方処方 困ったときの一押し」小田 修平 先生

運動器由来の疼痛に対して使用できる薬剤は増えてきているが、さらなる症状の改善を求める場合には、漢方も選択肢の一つに挙げられる。治打撲一方、五苓散、柴苓湯、芍薬甘草湯、牛車腎気丸、葛根湯、防己黄耆湯などが整形外科領域で使用可能である。

演題3「稲沢市民新病院の紹介と現状」須田 光 先生

稲沢市民新病院は平成26年に320床で開設された。現在、常勤の整形外科医は2名であり、昨年の手術件数は444件であった。今後のさらなる飛躍のためにも、整形外科常勤医の増員が望まれる。

演題4「多発性骨病変で受診された一症例」小野田 亮介 先生

症例は55歳女性。大腿骨、脛骨、腸骨、肋骨に多発骨溶解性病変を認め、ALP、Ca、intact PTH、TRACP-5bの異常高値と骨密度の低下を伴っていた。副甲状腺癌による副甲状腺機能亢進症に続発する骨病変であるBrown腫瘍と診断された。副甲状腺癌摘出後半年で、大腿骨および脛骨の骨病変は消失し、骨密度は改善した。

ショートレクチャー:「東海地方における同種骨移植の現状と課題」 股関節班 竹上 靖彦 先生

2017年にNPO法人NJCによる地域骨銀行が開設予定である。現在、骨頭供給数は年々減少している一方で提供数は増加傾向にあり、近隣施設からの同種骨の提供増加が望まれる。

症例検討:「人工関節置換術後に膝蓋骨摩耗を来した1例」犬山中央病院 杉村 恒人 先生

82歳女性。膝蓋骨非置換での人工膝関節置換術が行われ、術後次第に膝蓋骨が摩耗してきた。膝蓋骨骨折を起こす前に膝蓋骨置換を行う方が望ましいとの意見が出た。

10月の合同カンファレンスの報告