1月の合同カンファレンスの報告

【文責】大羽宏樹、川村佑介【所属】膝肩班

2018年1月25日、研究棟1号館地下1階会議室において、名古屋大学整形外科合同カンファレンスが開催されました。若手整形外科医による症例提示、名古屋セントラル病院からの講演、腫瘍班からのショートレクチャーがありました。

症例1「小児化膿性股関節炎の一例 名古屋掖済会病院」服部 幸 先生

発熱が2週間続いた小児化膿性股関節炎に対して手術を施行し、術後抗生剤投与を行なった。感染は沈静化され、経過良好である。化膿性股関節炎は、疑いがあれば速やかに手術を行い、感受性のある抗生剤を使用することが重要である。

症例2「軽微な外傷で繰り返す骨折より骨形成不全症が疑われた症例」豊田厚生病院 足立 維 先生

骨形成不全症は、骨折後に長期に免荷すると患肢の骨密度がさらに低下し、骨折リスクが増加する。骨折の連鎖という悪循環を避けるためには、早期の荷重が必要である。

症例3「Resch変法による上腕骨近位部骨折の治療経験」半田市立半田病院 大高 圭司 先生

Resch変法は、上腕骨近位部の3-parts/ 4-parts骨折を適応とする術式である。3-parts/ 4-parts上腕骨近位部骨折では、阻血性壊死を合併することがあるが、経皮的スクリュー固定による本法は、壊死のリスクを減らすことができる。

症例4「脛骨完全骨折を起こした両側脛骨跳躍型疲労骨折の一例」岡崎市民病院 小澤 悠人 先生

転倒によって、脛骨完全骨折を起こした脛骨跳躍型疲労骨折に対して、髄内釘を用いた手術を行い、骨癒合が得られた。対側にも疲労骨折を認めており、今後の治療方針について議論が交わされた。

演題1「頸髄症で下肢筋力は低下するか?」簗瀬 誠 先生

頸髄症患者では、膝蓋腱反射の亢進とともに腸腰筋の筋力低下が高頻度に認められる。透析患者でも同様であり、腸腰筋筋力の評価がスクリーニングとして有用である可能性がある。

演題2「人工膝関節置換術に対する最近の取り組み」高木 英希 先生

簡易型ナビゲーションシステムを用いた人工膝関節置換術が紹介された。様々な感染対策や血栓/出血対策についても講演された。

ショートレクチャー:「骨軟部腫瘍のMRI」 新井 英介 先生

MRIは骨軟部腫瘍の診断に有用な画像検査として推奨Grade B となっている。MRIが診断に有用な腫瘍の種類や読影のポイントについてレクチャーされた。さらに病歴聴取の重要性も強調された。

1月の合同カンファレンスの報告