2月の合同カンファレンスの報告

【文責】井上太郎、山口英敏【所属】脊椎班

2018年2月22日、研究棟1号館地下1階会議室において、名古屋大学整形外科合同カンファレンスが開催されました。若手整形外科医による症例提示、津島市民病院からの講演、脊椎班からのショートレクチャーが行われた。

症例1「鎖骨近位端骨折に対し骨接合術を行った一例」JCHO東京新宿メディカルセンター 河邉 貴 先生

比較的稀な鎖骨近位端骨折に対し、骨接合術を実施した症例を経験した。転位のある関節内骨折であったが、K-wireとsoft wireの締結による骨接合術を行うことで、良好な固定性が得られた。

症例2「治療に難渋した化膿性脊椎炎」豊橋市民病院 岡田 裕也 先生

診断や治療に難渋し、2回の手術治療を必要とした腰椎化膿性椎間板炎の症例を経験した。原因として、膀胱癌に対するBCG注入療法が考えられた。

症例3「下肢切断術後の大腿骨転子下骨折に対して骨接合術を実施した一例」犬山中央病院 小田 修平 先生

大腿切断肢に生じた大腿骨転子下骨折を経験した。術中鋼線牽引によって整復、髄内釘を用いた骨接合術を実施し、術後義足歩行が可能となった。下肢切断肢の骨折治療は術前計画、インプラント選択、骨折部の整復が重要である。

症例4「上腕骨coronal shear fracture Grantham分類TYPE IIICの一例」名古屋第一赤十字病院 山賀 崇 先生

上腕骨coronal shear fracture Grantham分類type IIICの症例を経験した。上肢骨折の中では1%を占めるに過ぎない稀な骨折型である。外側アプローチによるプレート固定を選択し、良好な固定性が得られた。

演題1「高位脛骨骨切り術における周術期注意点」伊藤 孝紀 先生

変形性膝関節症や内顆骨壊死に対する高位脛骨骨切り術は、適応や術前・術中の注意点を遵守すれば良好な成績が得られる。しかしMOWHTO (medial opening wedge high tibial osteotomy)の長期成績は明らかでないため、今後もフォローが必要である。

演題2「大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折に対する保存治療~テリパラチド使用の小経験~」朝本 学宗 先生

大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折に対してテリパラチドを使用し、経過良好であった2例が報告された。

ショートレクチャー:「脊椎外傷のUp To Date」都島 幹人 先生

脊椎外傷では損傷形態を評価して適切な治療を選択することが重要である。DISH合併例はレントゲンのみでは時に診断が難しいため、偽関節や麻痺となることもあり注意が必要である。

2月の合同カンファレンスの報告