5月の合同カンファレンスの報告

【文責】山口英敏、小清水宏行

2018年5月17日、研究棟1号館地下1階会議室において、名古屋大学整形外科合同カンファレンスが開催されました。若手整形外科医による症例提示、豊田厚生病院からの講演、手の外科班からのショートレクチャーがありました。

症例1「肩甲骨体部骨折に対し観血的骨接合術を施行した一例」名古屋第二赤十字病院 家崎 雄介 先生

肩甲骨体部骨折に対して骨接合術を実施し、良好な成績が得られた症例を経験した。若年かつ高度な転位のため変形治癒による後遺障害を危惧し、手術治療を選択した。

症例2「棘下筋単独麻痺をともなった肩峰基部骨折偽関節の一例」安城更生病院 狩野 智洋 先生

棘下筋麻痺を合併した肩峰基部骨折に対して保存治療を行った症例を経験した。受傷から16週現在、骨癒合は得られていないが疼痛や肩関節可動域は改善傾向にある。

症例3「治療に難渋した小児大腿骨骨幹部骨折の一例 」常滑市民病院 坪田 貴子 先生

小児の大腿骨骨幹部骨折に対して創外固定を行った症例を経験した。抜釘後、ファンクショナルブレースを装着したが再骨折を生じた。再骨折後はプレート固定を行い、骨癒合が得られた。

症例4「出産後に多発椎体骨折を発症した若年性骨粗鬆症の一例」朝日大学病院 川島 至 先生

妊娠出産後に骨粗鬆症性多発椎体骨折を生じた症例を経験した。断乳とビスホスホネート製剤投与による治療を行い、経過は良好であった。

豊田厚生病院
演題1「小児脊柱変形手術の問題点-PJK-& あの症例のその後」 辻 太一 先生

早期発症側弯症 (Early Onset Scoliosis)に対するgrowing rod/VEPTRを使用した治療法と術後合併症であるPJK (Proximal junctional kyphosis)について、症例を交えながら講演された。

演題2「リウマチ診療のおける関節エコーの活用法」 金山 康秀 先生

関節リウマチの早期診断、疾患活動性、臨床的緩解導入の評価における関節エコーの有用性や日本リウマチ学会登録ソノグラフィー制度による多職種の連携について講演された。

ショートレクチャー
「掌側転位型橈骨遠位端骨折の最近の話題-case oriented lecture-」 徳武 克浩 先生

掌側転位型橈骨遠位端骨折について、症例を提示しながら、術後再転位を来さないために注意すべきポイントが解説された。

5月の合同カンファレンスの報告