6月の合同カンファレンスの報告

【文責】若林正和、横田裕

【日時】:2018年6月21日(木)19:00~
【場所】:臨床研究棟1号館地下1階
【司会】:浜松医療センター 岩瀬 敏樹 先生

症例1「肩関節後方脱臼を伴う上腕骨近位端粉砕骨折に対して人工骨頭置換術を施行した一例」
名古屋記念病院 山本 浩登 先生

肩関節後方脱臼骨折を経験した。観血的骨接合術を試みたが、脱臼整復位を保つことができなかったため、人工骨頭置換術に変更した。手術のポイントや人工骨頭の適応について議論が交わされた。

症例2「舟状骨無腐性壊死(Preiser病)の一例」岡崎市民病院 小嶋 秀明 先生

手関節の疼痛と腫脹を伴う舟状骨無腐性壊死を経験した。無腐性壊死の診断や治療方法の選択について議論が交わされた。

症例3「遷延する後骨間神経麻痺に対し観血的手術を必要とした小児Monteggia骨折の一例」
名古屋第一赤十字病院 長谷 康弘 先生 先生

Bado分類3型のMonteggia骨折に合併した後骨間神経麻痺を経験した。受傷後6か月で麻痺の改善がなかったため、観血的加療を行い経過良好である。

症例4「乾癬性関節炎患者へのウステキヌマブの使用経験」
豊橋市民病院 紀平 大介 先生

TNF阻害薬に抵抗する乾癬性関節炎患者に対してウステキヌマブを投与し、寛解を達成した症例を経験した。IL-12とIL-23の働きを抑制するウステキヌマブは、乾癬性関節炎の有効な治療手段と考えられた。

演題1「不安定型大腿骨転子部骨折治療のtips and tricks」
浜松医療センター 甲山 篤 先生

大腿骨転子部不安定型骨折の治療において、安定性の獲得にしばしば難渋する。演者らが考案したZip Tightとネイルの併用は、不安定型大腿骨転子部骨折の安定性保持に有用な方法と考えられた。

演題2「転位型大腿骨頸部骨折に対する骨セメント使用人工骨頭(人工股関節)は国際的な治療ガイドラインに準拠している -その安全・確実な実践を目指して-」
浜松医療センター 岩瀬 敏樹 先生

高齢者の大腿骨頸部骨折に対して行う人工骨頭(人工股関節)置換術では、その背景に骨脆弱性があるため、セメント固定が推奨される。高齢者の大腿骨近位部骨折の治療機会は多いため、EBMに準拠した治療を実践するには、若手医師のセメント手技のトレーニングが必須と考えられる。

6月の合同カンファレンスの報告