菱田愛加

・整形外科を目指したきっかけ
 幼少期よりクラシックバレエを習っていたのですが、どの関節や筋肉をどのように動かしたらいいのか、ということに興味がありました。学生時代から整形外科を考えていたものの、整形外科は男性社会で手術も大工仕事で力が必要…という印象だったため、初期研修医時代は進路で悩みました。最終的には体を動かすことが好きな自分には合っているかなと思い、整形外科へ進むことにしました。
・実際に働いてみて
 市中病院勤務時代は忙しい中にも日々学ぶことが多く、非常に充実していました。他科と比較すると脱臼整復や手術での足持ちなど、力の必要なことは確かに多いのですが、上司や同期のサポートも手厚く、女性であるからといって不利になることはほとんどありませんでした。また外来では女性医師希望の患者さんが結構いらっしゃいます。変形性関節症や関節リウマチの患者さんは圧倒的に女性の方が多いです。
・名古屋大学整形外科について
 同期入局者が非常に多いです。私たちの代は19人の入局者で、そのうち4人が女性でした。全国的に整形外科の女性医師の割合はかなり低いと思いますが、名大では女性医師の先輩方がたくさんいらっしゃいます。専門分野も多く、脊椎班、小児班、膝肩班、手の外科、股関節班、リウマチ班、腫瘍班と各分野で多くの先生方がご活躍されています。現在私の所属しているリハビリテーション科は2018年5月に診療科として独立しました。大学ではリハビリテーション科として勤務し、外病院で整形外科の外来をメインで勉強させていただいています。
・結婚、出産、子育てとの両立について
 現在1歳半の娘の子育てに奮闘中です。妊娠中も私の場合は体調も比較的安定していたため、先生方にご指導を受けながら、学会発表にも意欲的に取り組むことができました。育休後、娘を保育園へ預けることになったのですが、初めは発熱や体調不良で休んだり、勤務中に保育園から呼ばれて迎えにいったりすることもしばしばありました。職場の上司・スタッフの温かいサポートのおかげで、ここまでこられています。

   妊娠中、学会での発表その1

・進路で悩んでいる女性医師のみなさんへ
 キャリア、結婚、出産など前述の通り悩みますよね。出産は女性にしかできませんが、キャリアや家庭との両立に悩むのは男性も女性も同じなのではないでしょうか。妊娠・出産後一旦仕事から離れる時期もありますが、働き方はいくらでもあります。そして何より整形外科は体育会系の先生方が多く楽しいです! ご興味のある方はぜひ見学においでください。お待ちしております。