2023年6月1日 Osteoporosis Premium Seminarを開催しました

2022年6月1日に、Osteoporosis Premium Seminarをハイブリッドで開催しました。講師には熊本大学大学院生命科学研究部整形外科学講座 教授宮本健史先生をお招きし「骨粗鬆症の病態の理解と治療戦略 ~診療報酬改定を含めて~」と題し、古くて新しいビタミンD3として、ビタミンDとPTHは逆相関すること、若年ほどビタミンDレベルが低いこと、活性型ビタミンD3製剤は破骨細胞抑制効果を持ち、ビタミンD補充を超えた作用を有していること。骨粗鬆症に対して、骨形成促進薬をまず使用し、吸収抑制薬で維持する逐次療法がトレンドであり、抗スクレロスチン抗体は、中止すると骨吸収が上昇し骨密度が再度低下するため骨吸収抑制薬が必要であること。アセトアルデヒド分解酵素ALDH2変異型を持つ個体は骨密度が下がりやすいが、これは通常の食事で発生するアルコールからのアセトアルデヒドの分解が遅れ、アセトアルデヒドは骨芽細胞の働きを弱めること。ビタミンEが回復に役立つことなどをわかりやすくご教授いただきました。
また、くまもとメディカルネットワークによるIT連携パス運用についてもご講演を賜りました。
現地、Webともに沢山の参加者の方にご参加いただき誠にありがとうございました。