研修プログラム

名整会整形外科専門プログラム

名古屋大学整形外科学教室は90年以上の長い歴史と伝統を有し、1000名を超える同門整形外科医が支える、日本でも最大級の規模の教室です。

名古屋大学では、東海地区の最後の砦として、各専門班が難症例を積極的に受け入れ、その治療にあたっています。また、同時に、今現在の患者さん、また将来の患者さんを救うことができるよう基礎研究からトランスリレーショナルリサーチまで行っています。

約60の関連病院は、東海地方を中心としたあらゆる基幹病院で構成されており、それらの基幹病院では、整形外科一般から高度な特殊な症例まで、日本トップレベルの豊富な臨床経験を積むことができます。

また、大規模な医局であるスケールメリットをいかし、当教室では様々なキャリアパスを選択することができます。大学病院では、高度な技術を有し、他病院では困難な症例に手術を実施する第一線の外科医、世界と肩を並べる医療や研究を発信する整形外科医、基礎・臨床研究を実施する医師の育成。基幹病院では、フットワーク軽くあらゆる臨床的な問題に真正面から向き合えることのできる医師を育成し。また、自分の故郷の地域医療に貢献する開業医になる。いずれの選択も可能な教育・研修プログラムとなっています。

研修の特徴

1. 運動器疾患と向き合う真のプロフェッショナルを育成します。

名古屋大学整形外科は、毎年20~30名が新たに入局する全国でも有数の規模を誇る医局です。この医局の強力なバックアップの元、たくさんの優秀な指導医から貪欲に技術や知識を習得し、多くの同期に刺激を受けながら、広い見識と高い倫理観を備えた整形外科医を目指します。

2. 東海地区の基幹病院のほとんどが名古屋大学の関連病院です。

名古屋大学整形外科には現在80余りの関連施設があり、東海3県のみならず東京都、静岡県、長野県にも存在します。各病院はそれぞれが特色ある医療を展開しており、若手医師の指導も伝統的に充実しています。研修期間中の症例経験数が豊富なため、手術の経験数が少ないという不安は一切なくなり、自信を持って外科的治療を行えるようになります。

3. 医局主催の研修・勉強会が充実しています。

毎月行われる合同カンファレンスをはじめ、外傷など後期研修中に遭遇した難渋症例を皆でdiscussionする機会が豊富に用意されています。
多施設共同の臨床研究を行うこともでき、世界に発信することも可能です。

4. 高い専門性が総合的に養われます。

名古屋大学整形外科には7つの専門診療班(脊椎班、膝肩班、手の外科、股関節班、リウマチ班、腫瘍班、小児班)が存在します。これら7つの診療班が主催・後援する研修や勉強会に積極的に参加することで、運動器疾患を網羅しながら高い専門性が養われます。将来選択する専門領域の決定にも役立ちます。

5. トランスレーショナルリサーチを遂行する臨床系研究医の育成を支えます。

名古屋大学整形外科では、世界レベルの運動器基礎研究を遂行することで、難治性疾患や病態の克服や改善に寄与したいと考えています。患者さんが待ち望まれている革新的な創薬・再生医療の実現・医療機器の開発には、いずれにおいても基礎研究を臨床現場に橋渡しする「トランスレーショナルリサーチ」が強く求められており、治療に直結した医学と工学技術の融合が不可欠です。臨床医として最低限の研修後に医学研究の深遠なる領域に踏み込み、粘り強くトランスレーショナルリサーチを完遂する臨床系研究医の育成をバックアップしていきます。