2023年6月27日 鶴舞整形外科エキスパートセミナーを開催しました

2023年6月27日、鶴舞整形外科エキスパートセミナーをMIDLAND HALLとWebのハイブリッドで開催しました。

同門の大田恭太郎先生から「様々な変性後側弯症症例に対する当院での手術strategy」として、変性後側弯症のさまざまな症例に対する手術治療について実例を挙げながら、アライメントなどについて基本的な事柄や応用例、ピットフォールについての講演がありました。

講師には和歌山県立医科大学整形外科学講座 教授 山田宏先生をお招きし、ご講演「脊椎脊髄疾患の治療選択と神経障害性疼痛管理 成人脊柱変形手術後に生じる隣接関節障害(Adjacent Joint Disease: AJD)-新たな疾患概念の提唱-」を賜りました。
腰曲がりに対する長範囲固定はたいへん喜ばれる手術であるが、立位、歩行に適した姿勢を作る一方で座位や臥位に対しては不利な点があり、潜在的な問題をもっている。腰仙椎の固定によって、隣接関節である仙腸関節、股関節は影響を受け、負担が増加する。近年汎用されているS2AIスクリューは強固な固定力を持つ反面、変形性股関節症の発症や悪化はS2AIスクリューにゆるみを認めた症例の方が少なかった。術後の仙腸関節痛は夜間痛が特徴で、ブロックが有効。リハビリテーション部門との協力も重要で、術前リハビリテーションの力が大きい。合併症低減、入院期間短縮などの効果がみられてきている。

現地、Webともに沢山の参加者の方にご参加いただき誠にありがとうございました。