2023年8月22日 Tsurumai Orthopaedics Expert Seminarを開催しました

2023年8月22日、Tsurumai Orthopaedics Expert Seminarを開催しました。

同門の大石遼太郎先生から講演「地域住民検診から考えるフレイル対策」がありました。
フレイルは整形外科領域のあらゆる部位の手術アウトカムに負の影響を及ぼすことが明らかとなっており、整形外科医が認識しておくべき状態である。フレイルの介入には多因子運動プログラムによる運動介入が有効であるが、その具体的な介入内容については一定の見解がなくさらなる研究が必要である。

講師には国際医療福祉大学医学部整形外科学 教授 八木満先生をお招きし、ご講演「国際的な医療福祉における脊椎疾患の疾病負担の現状~疼痛や障害を有する患者に対する診断と治療のイノベーションに向けて~」を賜りました。
日本は超高齢社会をリードし、長期間の介護を要する人口が増大している。世界の疾病負担の解析では、障害調整生存年の観点から、運動器疾患は障害共存年数の主な原因となっている。ガーナ共和国での医療経験。AI補助による診断:腰部脊柱管狭窄症に対する除圧術後の治療成績や、成人脊柱変形に対する術後合併症リスクをAIで予測。正確な診断のためのイメージング手法:Time-SLIP MRIによる脳脊髄液の解析や、立位CTなど。脊椎固定術後のインプラント関連合併症の予測と予防における全身有限要素モデルを用いた解析。リアルハプティクス技術を手術機械に搭載し、さらなるロボティクスの発展を目指す研究など。

現地、Webともに沢山の参加者の方にご参加いただき誠にありがとうございました。