本年度も折り返しが見えてまいりましたが、本学や関連病院の先生方が多数の賞をいただきました。おめでとうございます。
名古屋大学股関節班 井戸洋旭先生 第52回日本関節病学会学術集会会長賞 最優秀賞
7月19日から20日に開催された日本関節病学会にて、最優秀賞を受賞いたしましたことをご報告いたします。
これもひとえに、今釜先生、竹上先生、大澤先生をはじめ、名古屋大学整形外科の先生方のご指導のおかげと深く感謝しております。
これを励みに、今後も臨床研究に邁進いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
名古屋大学整形外科 井戸洋旭
脊椎班 神原俊輔先生(中部ろうさい病院) JOS best paper award
この度、令和5年度 Journal of Orthopaedic Science Best paper Awardという栄誉ある素晴らしい賞をいただきました。今回受賞対象となった論文”Metabolic syndrome reduces spinal range of motion: The Yakumo study”は、私が大学帰局時に参加した地域住民コホートのデータを解析し、中部ろうさい病院に異動になった後に論文化したものです。論文化にあたり多くの先生からご指導をいただき、その成果がこのような素晴らしい賞に繋がったことを報告できることは大変光栄です。研究活動・論文作成にご支援いただいた諸先生に感謝申し上げます。この受賞が最初で最後とならないように、今後も弛まぬ努力を続けてまいりたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
中部ろうさい病院 神原俊輔
国立長寿医療研究センター 酒井義人先生 Journal of Spine Research優秀論文賞
2024年4月19日に横浜市で行われた第53回日本脊椎脊髄病学会で、優秀論文賞の受賞を受けて表彰とプレゼンテーションが行われました。
第51回本学会で発表した演題「腰部脊柱管狭窄症における黄色靱帯肥厚とインスリン抵抗性」が学会推薦で本雑誌に投稿した論文が受賞されたものです。
この論文は、腰椎手術で集めた黄色靱帯でトランスクリプトーム解析を行い、病因の一つである靱帯肥厚に関わるmiRNAのうち、インスリンレセプターシグナルが関与するパスウェイが抽出されたことから、腰部脊柱管狭窄症患者のインスリン濃度を測定し、肥厚黄色靱帯におけるインスリン抵抗性を証明した研究結果です。研究デザインから1,000例を超える症例が必要であったため、5年以上の年月を要しましたが、国立長寿医療研究センター基礎研究チームと協議を重ねて仕上げた本論文で受賞出来たことは望外の喜びです。
今回の受賞を励みに、今後も腰部脊柱管狭窄症の病態解明および新たな治療法の開発に向けて研究を進めてまいります。引き続き、皆様のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
国立長寿医療研究センター 酒井義人