2025年2月 合同カンファレンス報告

2025年2月13日(木)、合同カンファレンスをweb開催しました。

合同カンファレンス記録 (文責:杉浦喬也・吉田和樹)
日時:2025年2月13日(木)18:30~
場所:Web開催
司会:名古屋大学 世木直喜 先生

症例1 若年者における結核性骨髄炎に対して抗菌薬含有骨セメント(ALAC)を使用し奏功した一例

中東遠総合医療センター 北澤謙太朗 先生

症例はアトピー性皮膚炎の既往を持つ21歳日本人男性。父が2016年に肺結核として診断され、接触者検診で患者本人の陰性が確認されていた。

症例2 隣接椎間の除圧様式がPLIF後の固定隣接椎間障害に及ぼす影響

刈谷豊田総合病院 後藤有輝 先生

腰椎後方椎体間固定術(以下PLIF)の隣接椎間の狭窄に対する追加除圧様式に関して一定の見解は得られていない。本研究の目的は1椎間PLIFを行う際の上位隣接椎間の除圧の有無、および除圧様式が固定隣接椎間障害(以下ASD)の発生に与える影響を明らかにすることである。

症例3 末期変形性股関節症に合併した大腿骨近位部骨折の治療戦略

名古屋大学医学部附属病院 高橋伸平 先生

末期変形性股関節症に合併した大腿骨近位部骨折は比較的稀であり、その治療として一期的人工股関節全置換術(THA)を行うか、骨接合を行うかについては明確なコンセンサスが存在しない。

講演1 当院の椎体形成術と外視鏡の紹介

刈谷豊田総合病院 両角正義 先生

刈谷豊田総合病院は737床の刈谷市とトヨタグループの病院で、若手の代謝が激しい病院である。手術件数は年2000件前後、病院全体の3割が整形外科手術である。脊椎外科は400件程度、5年目以下の若手の執刀も100件程度と増えており、若手の脊椎関連の学会発表も積極的に行っている。椎体形成術BKPは2012年に開始以降、近年は年100件程度、累計900件以上行っている。

講演2 AMIS-THAという選択肢 〜お一人様THAのすゝめ〜

刈谷豊田総合病院 舟橋康治 先生

人工関節手術は全国的に増加している。当院においてもTHAの手術数は増加しており近年ではAMIS―THAを行っている。優位性としては入院期間やリハビリ期間の短縮・組織のダメージが少ない。出血もほとんどなく二時間程度で手術を行えており組織温存もできるため脱臼リスクも少ない 皮切は8cm程度であり低侵襲である。