2025年11月20日(木)、合同カンファレンスをweb開催しましたので、ご報告いたします。
名古屋大学の米田英正先生の司会により、専攻医による4例の症例提示と西尾市民病院よりご講演がありました。
合同カンファレンス記録 (文責:中島良・村瀬史典)
日時:2025年月11月20日(木)18:30~
場所:Web開催
司会:名古屋大学 米田英正 先生
ビスホスホネート製剤内服から3年以内に非定型骨折を発症した透析患者の1例
豊田厚生病院 小早川隼輝先生
今回透析患者がビスホスホネート製剤を投与開始してから,2年8ヶ月という短期間で非定型骨折が疑われる左大腿骨転子下骨折を発症した症例について報告する.症例は53歳女性.自宅内で転倒し,当科受診.非定型骨折と思われる左大腿骨転子下骨折と診断された.
THAにおける AL-Supine -Pathアプローチの使用経験
長野赤十字病院 小西正晃先生
DAA 縦皮切では瘢痕や創治癒遅延が問題となり,審美性に優れる Bikini 皮切が注目されている。しかしALS展開でのBikini皮切は、皮膚張力により深部展開が困難で臼蓋操作が制限されるのが問題となる。そこで、遠位ポータルから臼蓋操作を補助するSuperPath を ALS に組み合わせたアプローチが注目されており、実際に適応した症例を経験した。
環状型創外固定器を使用した大腿骨粉砕骨折の治療戦略
長野赤十字病院 渕野孝明先生
当院では2019年より粉砕、骨欠損を伴う大腿骨骨幹部・遠位端骨折に対して環状型創外固定器による変形矯正後、二期的にORIFを行う方針としていたが、環状型創外固定器を使用し変形矯正を行い、一期的にORIFを施行した症例を経験したため比較検討した。
上腕骨通顆骨折術後に橈骨神経麻痺を合併した1例
稲沢市民病院 柴田倫子先生
症例は58歳女、性脳梗塞の既往がありクロピドグレル内服中。自転車転倒にて右肘を打撲し当院救急外来を受診した。受診時手指自動運動は良好であり明らかな神経所見はみとめなかった。レントゲンにて右上腕骨通顆骨折の診断とし受傷後8日目に骨接合術を行なった。
講演 当院の診療の紹介と最近の顎骨壊死症例について
碧南市民病院 松原浩之先生
最近の顎骨壊死症例については2003年よりBPによる薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)の報告は増加しており、ポジションペーパーが2023年に策定された。MRONJの定義として、BPやDmabなどの治療歴、8週以上骨露出が持続、放射線治療歴がないという3点を満たす場合となる。様々な発生機序が示唆されているが、中心的な仮説としては骨リモデリング抑制と細菌感染がいわれており、他にも血管新生や軟部組織修復障害が関与しているとされる。