9月の合同カンファレンスの報告

2018年9月20日、研究棟1号館地下1階会議室において、名古屋大学整形外科合同カンファレンスが開催されました。若手整形外科医による症例提示、刈谷豊田総合病院からの講演がありました。

【文責 井上太郎、富田浩之】


症例提示


症例1 仙骨部に骨破壊と硬膜外病変を認めた腫瘍の一例 

刈谷豊田総合病院 今井 澄 先生

病変が仙骨から脊柱管内に及び、神経障害を呈した良性転移性平滑筋腫を経験した。神経除圧、腫瘍摘出を行い経過は良好である。

 

症例2 環指PIP関節背側脱臼骨折の骨接合後に再脱臼をきたした一例

刈谷豊田総合病院 野村 貴紀 先生

環指PIP関節背側脱臼骨折の骨接合およびDDA創外固定術後に再脱臼をきたし、Hemi-hamate arthroplastyによるサルベージ手術を施行した。術後職場復帰も可能となり経過良好である。

 

症例3 人工膝関節単顆置換術(UKA)に膝蓋大腿関節置換術(PFA)を併用した一例

刈谷豊田総合病院 土橋 皓展 先生

変形性膝関節症に対し、単顆置換術と膝蓋大腿置換術を併用した手術を行い経過良好である。慎重な適応と長期のフォローが必要である。

 

症例4 高所からの墜落で受傷した両側距骨骨折の一例

中京病院 日高 慧貴 先生

高所転落により両側距骨骨折を受傷した非常に稀な症例を経験した。骨接合後の後療法を注意して行い歩行可能となり経過良好である。


刈谷豊田総合病院

演題1 肘関節部疾患に対する鏡視下手術の治療経験

刈谷豊田総合病院 夏目 唯弘 先生

肘関節形成術、授動術や肘部管症候群、外側上顆炎に対する鏡視下手術の有用性について症例を提示されながら講演された。いずれも低侵襲で機能回復が速やかであるが、症例によっては直視下の手術の追加や選択をすることがある。

 

演題2 当院におけるBKP治療350例の経験~工夫と失敗と進歩~

刈谷豊田総合病院 村本 明生 先生

BKP350例の治療経験からその治療成績および治療変遷について講演された。BKPは低侵襲で合併症も少なく、すぐに痛みがとれる手術である。圧潰リスク因子を考慮し、適切なタイミングでBKPを導入していくことが重要である。