三島健一 新医局長 挨拶

医局長よりご挨拶申し上げます

名古屋大学整形外科 三島健一(平成12年卒)


令和2年4月より名古屋大学整形外科の医局長業務を担当しております三島健一と申します。

2020年はコロナショックで幕を開けましたが、当教室にとっては教授の代替わりという節目の年であり、また来年初めには名整会整形外科専門研修プログラムで研修された専攻医一期生が受ける初めての専門医試験が控えております。

当教室の新専門研修プログラムは、研修病院や応募者が全国でも有数の規模であり、今年は32名もの大いなる可能性を秘めた新しい仲間を迎え入れることができました。名整会一同、やる気と希望に満ちた多数の若い医師と一緒に仕事ができる喜びを感じる一方で、全員を自立した整形外科医に育成する責務を再認識し、不安と緊張が入り混じった高揚感を覚えております。

医局運営の実務面を担当する医局長として、いささかなりとも関連病院や専攻医にとって良好な医療および研修環境作りに努めて参りたいと思います。

 

昨年度は日本代表の大躍進があり、国内で空前のラグビーブームが訪れました。

私事で恐縮ですが、私も大学で6年間ラグビーをプレーしました。ラグビーはご存知のように球技と格闘技のあらゆる要素が詰まっており、15名もの様々なポジションのプレーヤーが自己犠牲の精神でボールを前に進めていくスポーツです。誰もが認めるラグビーの素晴らしいところは、体格に依らず適したポジションがあり、チーム内での役割があることですが、私が感じるさらに素晴らしいところは、自分に適したそのポジションや役割に辛くてもラグビーを続けてさえいれば自然に導かれていくところです。

整形外科は運動器疾患を包括的に扱い、その障害にあらゆる手段を駆使して対処する唯一無二の診療科ですが、その中にはラグビーのポジションのように専門領域がいくつもあります。そして自分に合った専門領域が必ずあり、それは整形外科の門戸を叩き、その深遠な世界に足を踏み入れ、時に自己犠牲を厭わず専心すれば、導かれるように自然に見付かります。

今年も5月、7月、9月の3回、専門研修プログラム/入局説明会を予定しております。整形外科そして当教室に少しでもご興味のある初期臨床研修中の先生方はいつでもご連絡下さい。皆さまからのご連絡をお待ちしております。