2023年3月16日 Nagoya Spine Education Seminarを開催しました

2023年3月16日、Nagoya Spine Education Seminarを開催しました。本学と関連施設からの講演の他、講師に東邦大学医学部整形外科 教授 高橋寛先生をお招きし、ご講演を賜りました。多数の先生方のご参加を賜り、深謝申し上げます。

透視を用いた脊椎疾患に対する治療-当院の不易流行-

中部ろうさい病院整形外科 神原俊輔先生
年間1000件以上の透視下処置。椎間関節嚢腫はMRI画像における信号変化によって穿刺による治療奏効率が異なる。胸腰椎移行部の経皮的椎間板ドレナージは、safetey angleに注意。横隔膜左脚のバリエーションの影響は少ない。大切なことは今も昔も変わらない。

側臥位手術の利点と課題

名古屋大学整形外科 大内田隼先生
側臥位手術の実際、利点・課題、可能性について。体位交換の時間を節約。側臥位体位特有の合併症(大腿神経障害、矯正や除圧との併用の難しさ)。20奨励程度のラーニングカーブが存在する。側臥位でやりきることにこだわらない。将来は外傷、Roboticsとの融合。

脊椎低侵襲手術ってなんだろう?-術後疼痛、神経障害性疼痛の軽減を目指して-

東邦大学医学部整形外科 教授 高橋寛先生
手術侵襲は、精神的なストレスや疼痛も含まれる。運動器の手術侵襲評価は、目標とする組織に到達するまでの組織損傷に重きが置かれている傾向(背筋に対する侵襲など)。PPSはinternervous planeではなくintermuscleアプローチであり、侵襲は真に小さいのか? 椎間板変性のための動物実験モデルは、椎間板を穿刺して作るが、同様の手技がある内視鏡手術における影響は? などまだ疑問は多い。MIS手技で行っても症状が改善されなければ意味がないことに注意。