2024年7月 合同カンファレンス報告

2024年7月18日(木)、合同カンファレンスをweb開催しました。

合同カンファレンス記録 (文責:鏡味祐志郎、片山雄二郎)
日時:2024年7月18日(木)18:30~
場所:Web開催
司会:名古屋大学 伊藤定之 先生

症例1 診断に難渋した手関節結核の一例

中京病院 丹羽翔太 先生

症例は85歳女性、既往に糖尿病、腎不全等あり透析導入している患者。転倒後より右手関節痛あり、近医にて鎮痛剤、抗生物質、ステロイド処方されるも改善ないため当院受診された。初診時、右手関節の腫脹疼痛あり、手関節運動、手指関節運動は困難であった。そのほか全身の関節に異常は見られなかった。

症例2 鎖骨骨幹部骨折に伴う烏口突起基部骨折に内固定術を施行し良好な経過を得た一例

中部労災病院 福井絢之郎 先生

烏口突起骨折は肩甲骨骨折の3~13%とされ比較的稀な骨折である。小川分類やEyres分類が用いられるが手術適応に関しては一定の見解は定まっていない。烏口突起基部骨折において鎖骨骨幹部骨折を合併した報告は少ない。今回我々は鎖骨骨幹部骨折に烏口突起基部骨折を合併し,内固定術を行い良好な経過をたどった一例を経験したので文献的考察を加え報告する。

症例3 手術時に判明した骨盤輪開放骨折の一例

市立四日市病院 黒川輝樹 先生

症例は73歳男性で特記すべき既往歴認めない。仕事中に約1トンのコンテナが骨盤部に落下して受傷。当院受診時の身体所見では左骨盤部痛、左下肢痛を認めた。受診時のレントゲン、C Tで骨盤輪骨折、右寛骨臼骨折を認めた。また同時に左外傷性外腸骨動脈解離を認めていた。

症例4 原発不明癌 多発骨転移の一例

日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院 髙橋裕 先生

症例は特記すべき既往のない77歳男性で仰臥位から身体を起こす動作で左鎖骨部の痛みを自覚した。近医のレントゲンで左鎖骨骨幹部に境界明瞭な骨透亮像と骨折の所見を認め、左鎖骨の病的骨折が疑われて当科紹介となった。

講演1 当院における関節リウマチ患者のエタネルセプト(ETN)の長期成績

安城更生病院 竹本東希 先生

関節リウマチの治療に関して生物学的製剤は症状の改善に大きな効果をもたらすことが知られている。RA専門医の治療チームのメンバーは疾患と治療オプションの提示など包括的な介入が疾患コントロールのためにも重要となる。

講演2 ガイドラインと診療報酬:上腕骨外側上顆炎

安城更生病院 建部将広 先生

診療ガイドラインとはエビデンスに基づき系統的な手法により作成された推奨を含む文章であり、あくまで判断材料として使用する。