2024年10月10日(木)、合同カンファレンスをweb開催しました。
合同カンファレンス記録 (文責:長谷康弘、佐藤駿文)
日時:2024年10月10日(木)18:30~
場所:Web開催
司会:名古屋大学 山本美知郎 先生
症例1 上腕骨遠位端coronal shear fractureに対する肘関節鏡下手術の一例
大同病院整形外科 佐野敦郎 先生
症例は13歳男性、転倒後の左上腕骨滑車骨折の診断で当院紹介受診となった。当院でのXp、CT検査の結果、上腕骨遠位端coronal shear fractureと診断し、後壁の粉砕は伴っていなかったためDubberley分類type2Aと判断した。
症例2 手根管症候群として初療を行った主部脂肪腫の1例
中東遠総合医療センター 藤田貴子 先生
症例は、86歳女性、主訴は両手のしびれで、近医にて手根管症候群と診断され当院紹介受診となった。身体所見や神経伝達速度検査より当院でも手根管症候群と診断し、両手関節に夜間装具装着とした。
症例3 全身性強皮症による重度手指PIP関節屈曲拘縮に対し創外固定による治療を行った1例
刈谷豊田総合病院 大川雅豊 先生
症例は46歳女性で23歳の時に強皮症の診断あり。他に特記すべき既往歴を認めない。右示指PIP関節背側に潰瘍あり皮膚科通院をしていた。
症例4 成人の化膿性股関節炎の一例
江南厚生病院 城宏彰 先生
症例は32歳男性で特記すべき既往を認めない。来院8日前より右股関節痛を自覚した。来院6日前より発熱を認め、近医受診しcovid-19陽性であったため自宅療養開始した。発熱持続、右股関節痛の増悪認め前医を受診。
講演1 大腿骨近位部骨折に対する二次性骨折予防の取り組み
一宮市立市民病院 平松泰 先生
骨粗鬆症患者は年々増加しており、脆弱性骨折も増加している。FFNは脆弱性骨折を負った人のQOL改善、2次骨折の予防を目的としており、リエゾンサービスによる2次骨折予防の普及活動をおこなっている。
講演2 RA治療におけるPatient-reported outcomeの有用性
一宮市立市民病院 横田裕 先生
EULARのリコメンデーションでは6ヶ月以内に臨床目標達成することをT2T(Treat to Target)としている。RA専門医が重要視するのは寛解である。患者目標の評価を治療目標に含めることは重要である。