2024年10月23日(水)、名古屋整形外科セミナーを開催しました。
まず、安城更生病院 整形外科 小倉啓介先生から、講演「当院における頚椎患者適合型3Dガイドの治療成績」として、患者適合型ガイドを用いた脊椎手術の特徴についての講演がありました。
特別講演講師に日本大学病院整形外科 センター長 上井浩先生をお招きし、ご講演「神経障害性疼痛の診断と治療 ~転移性脊椎腫瘍の診断と治療戦略も含めて~」を賜りました。
鑑別診断ではピットフォールが重要。既往に注意し、安易に脆弱性椎体骨折と考えない。二次性骨粗鬆症や感染なども鑑別。Tokuhashi scoreなどの予後スケールや、SINS、ESCCスケールなどの画像診断で評価する。画像所見と神経学的所見は必ずしも一致せず、罹患高位によっても影響を受ける。転移性脊椎腫瘍の治療は、患者QOL向上、生命予後の改善など価値がある治療である。術式は様々あり、低侵襲手術の利点などがわかってきている。今後の展望として、新たな予後予測システムを構築中である。
多数の先生方にご参加いただきましたことに深謝申し上げます。