2026年1月15日(木)、合同カンファレンスをweb開催しましたので、ご報告いたします。名古屋大学の佐伯岳紀人先生の司会により、専攻医による3例の症例提示と中日病院よりご講演がありました。
合同カンファレンス記録 (文責:長谷康弘・柘植峻)
日時:2026年月1月15日(木)18:30~
場所:Web開催
司会:名古屋大学 佐伯岳紀 先生
人工関節周囲非定型骨折の1例
豊橋市民病院 北澤秀平 先生
大腿骨非定型骨折(AFF)の骨折形態を伴う人工関節周囲骨折(PFF)である人工関節周囲非定型骨折(APFF)は治療が困難であるが報告が少ない。今回我々はAPFFと診断した1例を経験した。
肩甲骨骨折にて骨接合を要した一例
長野赤十字病院 稲垣智也 先生
症例は36歳、男性。歩行中、後方より時速50 kmで走行中の軽トラックに衝突され受傷した。単純X線およびCTにて右肩甲骨骨折を認めた。
大腿骨転子部骨折術後破綻例に対して横どめスクリュー機構をもつセメントレスステムで加療した一例
JA愛知厚生連渥美病院 下田敦宏 先生
症例は69歳女性、転倒して右股関節痛を自覚、前医に搬送された。併存症は両側変形性膝関節症、糖尿病、心房細動であった。右大腿骨転子部骨折と診断され、受傷後3日に骨接合術(Synthes TFNA)が施行された。
講演1 当院における舟状骨偽関節手術の骨癒合率ー手術的加療にて骨癒合が得られなかった場合のサルベージ手術についてもー
中日病院 西塚隆伸 先生
舟状骨偽関節とSNAC wristについて。舟状骨の血流は乏しく、遠位からの逆行性流入となる。腰部骨折が65%と最も多く、治療は安定型であれば6週のギプス固定が原則だが、早期社会復帰希望される場合や不安定型は手術適応となる。受傷後に見逃されている場合や保存で癒合が見られない場合は偽関節のリスクやhumpback変形、DISI変形など手関節全体の問題となる。
講演2 プロアスリートの中手骨骨幹部骨折の競技特性―BPS modelを踏まえた治療、復帰過程―
中日病院 中尾悦宏 先生
スポーツ外傷では競技の特徴や競技特性を理解した上で判断する必要がある。さらに、選手のレベルや置かれている環境、主力か控えか、復帰期限、契約、チーム事情といった背景が治療目標を大きく左右する。したがって、スポーツ医療では多角的視点が必須となる。このような状況で重要となる概念がBPSモデルである。BPSモデルとはBio・Psycho・Socialを包括的に考える枠組みである。