2026年6月11日(木)、合同カンファレンスをweb開催しましたので、ご報告いたします。名古屋大学の船橋洋人先生の司会により、専攻医による4例の症例提示と江南厚生病院よりご講演がありました。
合同カンファレンス記録 (文責:館寛人・藤田友樹)
日時:2026年月6月11日(木)18:30~
場所:Web開催
司会:名古屋大学 船橋洋人 先生
昨年度当院で経験した上腕切断3例
名古屋掖済会病院 梶田凌 先生
昨年度、当院で上腕切断3例を経験した。上腕切断における四肢救済には、血行再開時間のみならず温虚血時間の短縮を意識した治療戦略が重要であると考えられた。
種子骨が整復阻害因子となった母趾IP関節脱臼の1例
トヨタ記念病院 人見和哉 先生
症例は23歳男性で特記すべき既往は認めない。高速道路でのバイク単独交通事故で受傷し当院へ救急搬送となった。当院初診時単純X線写真では母趾IP関節過伸展位での背側脱臼を認めた。
巨大水疱を伴った踵骨嘴状骨折に対して内固定を行った1例
名古屋大学医学部附属病院 湯淺仁貴 先生
症例は77歳女性。自宅階段で転倒し受傷し、翌日近医整形外科にて踵骨骨折と診断され同日当科へ紹介となった。単純X線像でAO分類83-A1、Beavis分類Type2の踵骨嘴状骨折を認め、早期内固定を予定したが、初診時すでに踵部後方に転位骨片による5×7㎝大の水疱を形成していた。
DHSおよびTKA後に発生した大腿骨転子下骨折に対し順行性髄内釘で治療した1例
東海中央病院 四宮侑一 先生
症例は、76歳女性のDHSおよびTKA既往を有する大腿骨転子下骨折である。骨折はDHS最遠位スクリュー直下に生じており、受傷機転は転倒。治療はDHS抜去後、順行性髄内釘を用いて固定し、DHS抜去部には人工骨を補填した。
講演1 大腿骨頚部骨折に対すDAA-THA
江南厚生病院 二木良太 先生
大腿骨近位部骨折に対する手術件数は年々増加しており、人工股関節全置換術(THA)の初回手術のうち外傷が占める割合は8.4%と報告されている。転位型大腿骨頸部骨折に対してTHAと人工骨頭置換術(BHA)のいずれを選択するかについては、ガイドラインではBHAが推奨されている。一方で、活動性が高く全身状態が良好で麻酔リスクの低い患者に対しては、THAも有力な選択肢と考えられる。
講演2 当院で施行している最近の低侵襲脊椎手術
江南厚生病院 富田浩之 先生
腰部脊柱管狭窄症における神経圧迫因子として、黄色靱帯肥厚、椎間関節肥大、椎間板突出などが挙げられる。近年では後方支持組織を可能な限り温存する目的で、内視鏡下脊椎手術が広く行われている。